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「 トロント・ファッション誌探訪 」

日本ほどではないにしろ、カナダでも無数のファッション誌を手に入れることができます。
アメリカからのものが大半ですが、カナダ独自のものもちらほら。
割合は8:2といったところでしょうか(ファッション誌に限る)。
そんな区切りにはとらわれず、今回は「トロントで手に入るファッション誌とはどのようなものか?」
いくつかのファッション誌をピックアップして、ご紹介していきたいと思います。
日本のファッション誌とは全く異なるデザイン・方向性のものが多いのですが、
なかなか面白い視点からの記事があったりで楽しめますよ。

InStyle ( www.instyle.com )
スタンダードなファッション誌。
ただ、面白い点が、ターゲットがものすごく幅広いのですね。
20代〜50代。この年代を一気にカバーする雑誌は少ないと思います。
分厚くて重く、その分広告も多いのが難点ですが、
「着回しコーディネート」や「ハリウッドセレブリティたちのドレス」特集などは興味深く、
コーディネートもわりと日本人好みといえるものが多いようです。

aAllure ( www.allure.com )
コスメ・美容がメインの、
日本でいえば「美的」「 VOCE 」「 FRaU 」にあたる雑誌。
毎回魅力的な特集がちりばめてあり、旬な人が表紙になっていることが多いため、
私の一番のお気に入りです。
「新製コスメの先進テクノロジー分析」があったり、
切り取って保存できるカード式の「 Beauty101 (いわゆるハウツー)」があったり、
写真も大胆でアートなものが多く、飽きません。
特に私が好きなコーナーは「 Insider's Guide 」。
これはその名の通り、その道に精通した人々が明かす「裏技・コツ」ですね。
メイクアップアーティストによる美容のコツだけではなく、
「どうやって姿勢をよくするか」「どうやって魅力的に服を脱ぐか」「どうやってバレない嘘をつくか」
などちょっと興味をひくテーマがたくさん。

VOGUE ( www.style.com/vogue/ )
ファッション誌の王道、日本版もありますね。
これだけは本当に、スタイルを変えないでいてほしい、と思えるほど、美しい写真が多いです。
広告さえも、アートなのです。
ファッションの純粋な楽しみを思い出させてくれますし、
誌面全体に漂う上品さが好きです。

aCosmopolitan ( www.cosmopolitan.com )
アンケートや体験談、読み物がメインの、
日本でいえば「 SAY 」のようなイメージ。
日本版の「コスモポリタン」はの読者であった方は、
ちょっと戸惑われるかもしれませんね。
ここで話題になるのは、
何といっても「男」「セックス」「セレブリティ」これに尽きます。
一度、「男の前で決してしてはいけない10のこと」というページがあり、
「1、元カレの大きかった足について言及すること」となっていて思わず失笑してしまいました。
その他にも「何故可愛くないあの子だけがモテるの?」
という(ほんとうに20代女性の悩み?というような)読者相談があったり、
違った意味で興味深いです。


Fashion ( www.fashionmagazine.com )
カナダ発のファッション誌。
内容は。。。薄いです。
ローカルな香りが抜け切れていない感があります。
ただ、トロントのスパ情報や、おなじみのショップのアイテムが使われていたり、楽しめるところはあります。
ここはもう開き直って、「 Hanako 」のようなコンセプトにすると、もっと売れると思うのですけどね。。。

FLARE ( www.flare.com )
こちらもカナダ発。ですが、遥かに垢抜けていますね。
誌面のデザインもお洒落ですし、コーディネート指南から、コスメ・美容、フィットネスや芸能ネタ、政治・経済コラムなど幅広く網羅しています。
カナダ仕様のファッション誌を体験してみたいならば、「 FASHION 」よりも断然、こちらのほうがおすすめです。
アメリカ発の雑誌って、アメリカでしか売られていないアイテムが時折紹介されたりしていて、
少し悲しくなることもあるのですよねーー。

SHAPE ( www.shape.com )
日本でもダイエット専門の雑誌って割と市民権を得てきた感があります(抵抗なく買える、という意味で)。
というのも、ダイエットというのは「太った人→痩せる」という定義だけの言葉ではない、
ということが広く浸透してきているからではないでしょうか。
すでに体重に関しては理想に達していても、健康で美しくあり続けるために、日々「食べるもの」に気を使う、ということ。
この意味でのダイエットに関しては、いつかここでも取り上げたいと考えています。
ところで、この雑誌に代表されるように、カナダではダイエット雑誌はかなり人気があるようです。
日本の女の子たちほど痩せたい願望は強くないとはいえ、
オビーズ(巨体)のカナダ人たちにとって、「健康のために痩せる」というのは「美容」を超えた「死活問題」ですよね。

日本のファッション誌は、概してファッションアイテムの写真がずらーっと並べられていて、
モデルさんたちの写真のすぐ下に、商品クレジットがついていることが多いですよね。
良く言えば、どこで買えば良いのか、何が流行っているのかわかりやすい。
悪くいえば、通信販売カタログのように、平面的で面白みがない気がします。
私は、それはそれで好きなんですが、
ここトロントで手に入るファッション誌を眺めていると、日本のものよりも落ち着けるのです。

♪その理由は
@
「これを買わなきゃ今年の夏は過ごせない」「これは流行っているのだから可愛いでしょう?!」というような圧力が少ないから。
日本の雑誌を眺めていると、どうも主観的な意見を押し付けられているような気になってしまうのは、私だけなのでしょうか。
A
写真が作品として完成されたものが多く、美しいから。
商品クレジットは後ろのページにまとめてつけられていたりする配慮があります。

アイテムのひとつひとつに焦点を当てるのではなく、
トータルのコーディネートとして「素敵だな」と思えるページがたくさんあって、
参考になることも多いのです。

というわけで、結論としては、皆さまにぜひぜひトロントの本屋さんでファッション誌を手にとっていただきたいのです。
ここでご紹介した以外にも、肥満女性専門のファッション誌や靴専門誌など、
日本には無い種類のものもあり、色々な発見をすることになるでしょう。
それだけではなく、自分の興味がある分野の英単語は、頭に入ってきやすいものです。
日本のファッション誌を思い浮かべていただければわかると思いますが、
ライターさんたちは言葉のプロですので、
「学校英語ではない」「スラングのように俗になりすぎない」絶妙にお洒落な文章を工夫されているようです。
ファッション用語だけではない、新しい言葉にたくさん出会うと思いますよ。

Written by くみこ
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